劇場~4人集まりました~
初めての海外生活。
清々しい空気の奥に広がる青い空
パノラマワイドな映画のワンシーンのようなビーチ
通り過ぎる人達の楽しそうな笑顔
兎にも角にも全てが新鮮で心浮かれてた。
敬語を使えなかった僕は
「英語って楽やん」←敬語が無いと思ってた笑
周りの発言や視線に敏感になってた勘違いな僕は
「気ぃ張らんで楽やん」と
自分でも気付いてなかった順応能力が覚醒!
大学の授業にも行かず門真の雑居ビルで
危ない人達相手にアルコールと煙に流されてた
卍的で内向的しかし攻撃的思考な
天パ金髪のくずヤンキーpowpow
それが1夜にして変われたのである。
いや、変わったのである。
ローマは700年もかかったのに・・・
オードリーとグレゴリーみたく
素敵な恋が始まった訳でもなく。
アルマゲドンのような
絶望の中で感動的な出来事が起こった訳でもない。
何か特別な事があった訳ではない。
ただこれから一緒に暮らすメンバーと話しただけ。
世界のどこかで同じ経験をした人いるのかな?
変わらずの爆音にノリノリながらフラフラで
まだ人が溢れてるエントランスを後に
海外生活のアジトへと向かった。
ルークと共にアジトに着くと
ミッチーが出迎えてくれた
もう1人見知らぬ男がソファーに座ってた。
後1人のルームメイトの「ヒロ」だった。
ボブ・マーリーを和製にした感じのナイスガイ。
ボックスの白ワインをテーブルに置きながら
「じゃあパーティー始めようか」
「オーストラリアにようこそ」
頭の中でまだ回ってる爆音の余韻に
ドラマチックなセリフと4つのグラスが重なった。
次回へ